
AカップやAAカップの女子にとって、ブラジャーってこのようなイメージかもしれません。
役に立っているのかわからないけど一応は着けるもの。
このふわっとした感じの中、着けたときに痛みや不快感があると「小さな胸にはブラなんていらない!」と思ってしまいます。でもこの思いは、痛みなどを嫌がる気持ちが優先されたもので、実際にはAカップにもブラジャーが必要です。
そこで今回の記事では、その必要性や快適なブラジャーの選び方をまるっと紹介したいと思います。
- Aカップにブラジャーが必要な理由
- 着けた時に感じる痛みや不快感の対処法
- Aカップに相性の良いブラジャー
サクッと流し読み(目次)
Aカップにブラジャーが必要な理由
ブラジャーの役割としてすぐにイメージできるのは、重たいバストを支えること。
ところがAカップやAAカップには、サポートが必要なほどボリュームがありません。小さなバストは重みが少なく、「ブラジャーを着けないと胸が下がる」という実感がないのです。
でもブラジャーの役割は1つではありません。そこでまずは基本に立ち戻り、そもそもブラジャーにどんな役割があるのかを確認したいと思います。
ブラジャーは乳首の黒ずみ対策になる
大きさに気をとらわれがちなAカップ。でもバストの印象を決めるのはサイズだけではありません。
形や色もバストの印象を決める重要な要素!
乳首が黒くなる原因の1つと言われているのが摩擦です。デリケートな部分となる乳首を摩擦から守るには、衣服と乳首が擦れないようにしなければなりません。
そこで活躍するのがブラジャーです。
ブラを着けるとバストがカップに固定されるので、摩擦が起きるのを防げます。また、衣服の上から乳首が透けてしまうことや浮く心配もなくなります。
ブラジャーやパッドで盛れる
胸の大きさに自信がないと、自分がどんな風に見えるのかとても気になります。もし全ての日本人がノーブラで生活をしていたら、私たちのシルエットは全く違うものなのかもしれません。
それくらいブラやパッドは、女性のシルエットをキレイにする助けになっているのです。
ただ谷間メイクをしようとして盛りすぎていると、いざというときに悪いギャップを演出してしまいます。
ちなみにパッドもバストの大きさに合ったものを選ばないと不自然なふくらみになり、体のラインをキレイに見せることが出来ません。胸の大きさと合うパッドを着けることも大事です。
小さい胸でも垂れ胸対策は必要
「小さな胸は垂れない」などと聞きますが、それは嘘で「垂れにくい」が正解です。その小胸さんも実は垂れやすくなるときがあります。
- ダイエットでバストサイズが増減したとき
- 出産でバストサイズが増減したとき
胸を支えているのは皮膚とクーパー靱帯です。この皮膚や靱帯は、胸のサイズに合わせて伸びてくれますが、一旦伸びると縮まることはありません。
そのため、サイズダウンするようなダイエットや一時的にサイズアップして元に戻る出産は、支える力を弱める原因になるのです。
重さが少ないAカップは、支える力も少なく済むのは事実です。でも胸が垂れてしまえば、小さな胸の凹凸はさらになだらかになり小さく見えてしまいます。
バストが流れないようにする効果もある
バストのお肉は下に垂れるだけでなく、脇や背中にも流れてしまいます。外側にお肉が流れてしまえば、そのシルエットはさらに小さく見えるのです。
脂肪が少ないAカップにとって、お肉が外側に流れてしまうリスクは絶対回避しなければなりません。
ここでも活躍してくれるのがブラジャーです。
ブラジャーのカップが敷居となって、バストのお肉を自由にさせない役割を果たします。
いらないと感じるのは必要性と別問題
Aカップのバストにもブラが必要なのは間違いありません。でもブラを着けたくないのは必要性とは別の問題です。
快適な着心地があるからこそ、必要性にも目が向きます。違う言い方をすれば、不快感を消し去ることができないと前進することもできないのです。
ではなぜブラを着けたくないと思うのでしょうか?そこで今度はブラを着けたくないと感じてしまう理由を紹介したいと思います。
Aカップにブラがいらないと感じてしまう3つの理由
ブラジャーに必要性があるのなら、嫌でも着けるべきなのはわかります。でもAカップ女子の多くはブラジャーが苦手です。
その理由としては次のことが挙げられます。
- 役立つ実感がわかない
- 着けると痛みを感じる
- ブラがずれたり浮いたりして不快感がある
必要かどうかを考える前にこの問題をクリアしなければ、ブラの苦手意識が改善することはありません。もう少し詳しくみていきましょう。
バストを支えてもらっている感じがしない
イラストのようにブラジャーは、肌に密着して動かないのが正しい状態です。ところがバストが小さいと、ブラの生地と肌の間に隙間ができやすく、パカパカしてしまいます。
Vネックなど胸元のあいた洋服は、小胸に選びにくいファッションです。それに加えて浮きブラが気になると、胸元のあいた服はいっそう選べないものになってしまいます。
浮きブラは見た目の問題だけでなく、機能性にも影響します。肌との間に隙間ができてしまうとブラ全体でバストを支えることができず、ただアンダーが固定されるだけのような状態です。
この状態になると「ただ着けているだけ」とう感覚になってしまい、ブラはいらないと思ってしまうのです。
ブラジャーを着けると痛い
Aカップに多いのがブラを着けて痛みを感じるケースで、Twitterなどでもブラの締め付けを嫌う声を見かけます。体の脂肪が少ないせいで、ワイヤーが骨に当たり痛みを感じやすいのです。
またバストにボリュームがないとカップに隙間が出来やすく、ストラップを短くしがちです。そうなると窮屈になって肩やアンダーも痛くなってしまいます。
そうかといって、隙間がある状態でブラを着けていると乳首が擦れてかゆみや痛みを感じてしまうのです。
胸の中心が痛い
胸の中心あたりが痛いと感じるとき、真っ先に疑うべきなのはサイズです。
でもAカップの場合、サイズが合っていても痛みを感じることがしばしばあります。それは体に脂肪が少ないことで、ワイヤーが当たりやすいからです。
胸の中心が痛いなら、ワイヤーの種類に気を付けて選ぶと良いかもしれません。
胸の輪郭に合わせてワイヤーが通るU字型の商品は、谷間の中心にワイヤーが深く入り込んでいます。
それに比べてL字型の商品は、バストの底辺をまっすぐ通るワイヤーなので、その位置が低く骨に当たりにくい形状です。
アンダーが痛い
こちらもまず疑うのはアンダーサイズです。当たり前のことですが、体より細いサイズを着ければ圧迫されてしまいます。
またカップがうまくフィットしないからと、ストラップを短くし過ぎるのも原因の1つです。ストラップを短くし過ぎると、全体が上に引っ張られるような状態になり、アンダーを圧迫してしまいます。
脇が痛い
ワイヤーの幅が体の幅と比べて大きかったり小さかったりすると脇に痛みを感じやすくなってしまいます。試着をするときはワイヤーの幅と体の幅が合っているかチェックしておきましょう。
ブラジャーがずれて不快に感じる
「体を動かすとブラが上にずれてくる」というのはよくあるお話です。ブラがずれると違和感があって不快です。
また、ずれた状態ではブラの役割も果たせないので着けている意味もなくなってしまいます。ではなぜブラが上にあがってくるのかというと次のようなことが原因です。
- ストラップがきつすぎる
- アンダーが緩い
- ワイヤーが体にフィットしていない
バストが小さいとブラとの間に隙間が出来やすく、ストラップの調整をきつくしがちです。そうなると上に引っ張られるようにしてずれてしまいます。
またアンダーが緩かったり、ワイヤーが体に合っていなかったりすることもずれる原因です。
問題はブラが合っていないこと
ブラジャーを苦手に感じるのは、胸を支えている実感がわかない上に、痛みや不快を感じるからです。でも体にフィットしたものを着用していれば、これらの問題は起こりません。
もちろんブラジャーが合わないという問題は、Aカップに限ったことではありません。ところが合うものを見つけにくいのがAカップというのも事実です。
ではなぜAカップが合うブラを見つけにくいのか、その理由を解説していきたいと思います。
Aカップに合うブラが少ない理由
小さな胸の女性はやせ型の体型に多く、合わないブラの拒否反応が大きくなりがちです。肉付きが少ないとワイヤーなどが骨に当たりやすく、少し合わないだけでも痛みを感じてしまうからです。
また、Aカップはその割合が10人に1人程度と少数なカップ数。稀少なサイズは販売数を見込めないので、下着メーカーも商品ラインナップを抑えてしまいます。
ちなみにAカップとBカップで決定的に差があるのは全体に占める割合です。Bカップは一般的に小さな胸としてカテゴリー分けされますが、とにかく日本人に多いサイズとなっています。
この違いのおかげでBカップには選べる商品が豊富にあるのです。
合うブラジャーを見つけにくい理由はほかにもこんなことが挙げられます。
自分のサイズを間違えている
ブラジャーが合わない女性に多いのが、サイズを間違えているケースです。
「私はしっかりとお店でプロに測ってもらったから間違いない」という人でも、サイズが合っていないことはあり得ます。つまり自分のサイズは採寸だけで判断しない方が良いのです。
自分の正しいサイズを知るために大事なのは試着。
カップにお肉を集めた状態があなたの正しいカップサイズです。この集めるお肉を含めた採寸はブレやすくなってしまいます。
そのため下着店では採寸した結果を参考に、試着してフィット感を確かめていくのです。
正しいサイズの測り方
採寸を参考に試着でフィット感を確かめるなら、自分で測ることも可能です。その場合、2つの測り方があります。
どちらも下着メーカーが推奨する方法なので正しい測り方ではありますが、2つを試すとなかなか一致してくれません。
そこでおすすめなのは、2つの方法で測ったサイズを参考に試着してみることです。
直立で測る方法
直立で測るときのポイントは、一番フィットしたブラジャーを着けて測ることです。ノーブラで直立していると、胸のお肉は脇や下側に流れてしまいます。
その状態では、カップに入れるべきお肉を採寸に含めることができないのです。その流れたお肉を採寸に含めるには、お肉を集めた状態で測るのが一番です。
90度に体を曲げて測る方法
体を曲げて測るときのポイントは、ノーブラで採寸することです。イラストのように体を90度に曲げると、バストまわりのお肉たちは重力の影響を受けて下側に集まります。
この重力を利用すれば、カップに集めるお肉を採寸に含めることが可能です。
プチプラの商品に走りがち
胸が小さいとブラの必要性を強く感じない人が多いのも事実です。重要性が低ければ、高いお金を払って機能性のある商品を求める必要もありません。
そのため、プチプラで済ませてしまっている人も多いのではないでしょうか?
ただ体に合わないモノを着けていても悪影響なので、機能的にも優れたものを選ぶことをおすすめします。
相性の悪い種類のブラを選んでいる
フルカップや3/4カップは肌と接する面積が広く、胸全体を支えます。でも小さな胸はバストの上辺にボリュームがないので、肌と接する面積が大きいブラほど隙間が出来やすいのです。
一方でハーフカップや3/4カップは、肌と接する面が少ないのでボリュームのない胸に適しています。
Aカップにワイヤーブラは必要?
胸が小さくてもブラジャーが必要なのは前で紹介した通りです。でも重みの少ない胸にとって重要なのは、サポート力よりフィットすることです。
むしろ骨に当たりやすいワイヤーブラは、マイナスが目立ってしまいます。そこでおすすめするのがノンワイヤーのブラジャーです。
Aカップでもパカパカしないノンワイヤーブラ
最近のノンワイヤーブラは機能性も高く、モノによってはワイヤーブラに近いホールド力を誇ります。
重みの少ないバストなら、それだけのホールド力があれば十分です。
ワイヤーが当たる心配のないノンワイヤーは小胸にとって理想的。
ただしホックタイプのノンワイヤーはブラが浮きやすいという点でワイヤーブラと同じです。バストの上辺にボリュームがないとどうしてもパカパカしやすくなってしまいます。
伸縮タイプのノンワイヤーは隙間が出来にくい
伸縮タイプのブラジャーはカップが浮きにくく、隙間のできやすい小胸にとっては最適です。その伸縮タイプの商品には次のような種類があります。
ブラトップ
タンクトップやキャミソールの内側にカップやパッドが付いている商品で楽な着心地なのが特徴です。
スポブラ
運動によるバストの揺れをケアするため、上下の動きを抑える設計です。ノンワイヤーの中では圧迫感の強い商品といえます。
ナイトブラ
就寝時のバストの流れを防ぐため全方位の動きを抑える設計です。眠りを阻害しないように着け心地にも配慮された商品となっています。
※画像は推定Aカップからバストアップに成功した鈴木奈々さんが愛用するLUNAのナイトブラ。
ブラレット
ノンワイヤーの三角ブラで、欧米ではワイヤーブラにかわって主流になりつつある商品です。セクシーなデザインもあるので、彼とのお出かけにも使えます。
ユニクロのブラトップは小胸さんの必需品

今やユニクロのブラトップやワイヤレスブラは、小胸さんにとって必需品と言っても差し支えありません。楽という点において他の追随を許さず、段違いの人気となっています。
一方で支える力は弱いため、バストケアの観点からすると少し頼りない商品です。
大きいサイズに比べれば、バストが垂れるリスクが低いのは確かです。でもシーンに応じた使い分けをした方がバストへの負担も減らせます。
「部屋着のインナーはブラトップ」くらいがおすすめの使い方です。
Aカップにおすすめなのはナイトブラ
伸縮タイプのノンワイヤーブラで楽なのはダントツでブラトップになりますが、どうせならバストケアもしておきたくないですか?
そこでおすすめなのがナイトブラを日中に使う方法です。
- 着心地が楽
- バストを支えるホールド力がある
- 伸縮タイプでフィットしやすく、ブラが浮くのを防げる
- おしゃれでかわいい商品もある
ナイトブラの一般的な使い方は寝るときの垂れ防止です。でも商品によっては日中の動きに対応しています。最近のナイトブラにはレースなどおしゃれでかわいい商品も多くあり、日中使いには最適です。
また軽い着心地なのにバストを支えるホールド力があるので、バストケアの面でも安心して使えます。
中でもおすすめなのは、小胸のために設計されている専用の商品でLUNAナチュラルアップナイトブラ。Instagramでも着心地の良さが評判となっています。
Aカップの高校生もナイトブラはおすすめ
高校生のなかには、部活やスポーツなどで使うスポブラで普通に過ごしている人もいるかもしれません。でもスポブラは伸縮タイプのなかでは圧迫度の強い商品です。
部活など運動をするとき以外に着けていると、血流を悪くしてバストの成長を妨げることにもつながります。
高校生は成長の可能性を秘めた思春期
バストには必要以上の気を配りたいところです。そこでおすすめなのがバストを優しく守り、隙間もできにくいナイトブラ。
ナイトブラと聞くと「胸が大きい人が使うもの」というイメージかもしれません。寝ているときの垂れ胸防止が本来の役割なので、小さい胸の高校生には必要ないはずです。
でもナイトブラはAカップ特有のブラに関する悩みを解消するのに適しています。
- 痛くなりにくいノンワイヤー
- 隙間ができにくい伸縮タイプ
- バストをきちんとサポートできるホールド力
これらの条件を一番満たしているのが実はナイトブラなのです。
気になるナイトブラの価格帯
胸が小さいとブラジャーにお金をかける気もしないのはわかります。でもバストアップを諦めないなら、Aカップさんこそバストケアが大切なのも事実です。
これ以下の商品になると劣化版のような機能性になるのは否めません。快適に着けることができてバストケアもしっかりできるなら3,000円から4,000円の価格帯で探すのが無難です。
まとめ
小さいバストでも、形を整えたり黒ずみを抑えたりするためにブラは必要なもの。でも「合うブラが見つからない」というのがAカップさんに多い悩みです。
やせ型に多いAカップはブラが合わないと痛みを感じやいので本音をいえば着けたくありません。
その悩みを解決するのが伸縮タイプのノンワイヤー。
なかでもおすすめなのがナイトブラを日中用として使う方法です。日中に使うナイトブラは、驚くほどAカップの求める条件にぴったりと合致します。
本来の使い方とは異なりますが、試しにLUNAナチュラルアップナイトブラを1枚使ってみると、その良さがよくわかると思います。